ブライダル専門学校の生徒達とつくりあげた結婚式
もうずいぶん前になりますが札幌からクロフネに修行に来てた男の子がいました。
クロフネのスタッフは大半が県外出身者でしたから珍しくはなかったのですが
ギラギラとした目とテカテカとしたおでこの彼は
私(中村)の後ろを金魚のフンのように付いて回りました。
年間50組の結婚式と80組の二次会とランチの営業と夜は12時までの営業
そのすべてに関わり、 定休日も結婚式の前撮りをして飯食いに行き
正月もウチで酒飲んでおせちを食べて寝てました。
5年間ほぼ一緒にいました。
5年後、彼は私の元を去り地元札幌で飲食店経営を始めるのですが、見事に失敗します。
紆余曲折を経て彼は福岡でブライダル専門学校の立ち上げに参加し
今は教務主任として生徒に教える立場となっています。
その彼が結婚しました。
今回も私はゲスト席に座らせてもらえず、なにも食べさせてもらえず
水だけをすすりながらひたすら司会としてしゃべり続けました。
悩み 苦しみ もがき あがき 続けた彼の人生にようやくようやく日が射しました。
素の彼を理解し受け入れてくれる伴侶と
一生の仕事を、福岡の地がプレゼントしてくれました。
彼の結婚式を手伝ったのは、彼が教えたブライダル専門学校の生徒達。
今回の結婚式のプロデュースを題材に特別ゼミが開かれ
ゼミ生と共に結婚式をつくりあげました。
学校関係者も元生徒も現生徒も、誰も彼を尊敬はしていませんでしたが
誰もが彼を愛していました。
みんなにちょっと乱暴に祝福されている彼、嬉しそうにイジられてる彼
泣きながら頭を下げてる彼を見ていたら
私の知ってる彼が何倍にも成長したことを感じたそんな結婚式でした。
posted at 2016/ 03/ 31